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一方の里親の方は、機会あるごとに、里親制度の事も調べたりして、着々と準備に余念がないと云うか、理解してもらうための努力に力を注ぎました。それは結婚して実子が生まれても考えを変えようとはせず、実現に向けての明け暮れを云った状態……。その間には、いろいろとありました。
実子が3才の時事情あって、1才の姪を引き取り育てることになりましたが、約10日で血の繋がってる子は無理と分り、強引に元へ戻しました。その時の結論が同じ子育てをするなら、血の繋がらない他人の子。それは何故かと云うと、血の繋がってる方はやって当り前、文句をつけるだけど、あとでしこりが残るのは確かだからと云う理由からでした。
これを機に、夫の中には、里親・登録して里子を育てると云う私の考えに賛成した言葉を出してもらえた時は、とても嬉しかったです。登録手続きを踏むまでは、共稼ぎをしていたにもかかわらず、他人の子を育てるのには、それなりに責任があるんだから、経済的にしっかりしてないと子育ては出来ないと言う考えのもとから、時間がかかり手続きをしたのは、実子が小学3年の時、申し込みの手続きしてもいいよと言

 

 

 

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